MLはJavaやC#と違って、特定の企業が強力に宣伝しているわけではないので、どうしてもマーケティングでは負けてしまいます。が、様々な言語をベンチマークした"The Computer Language Shootout Benchmarks"でもわかるように、MLは性能と簡単さの両方を兼備した、ほぼ唯一の言語です。実行速度ではCの次でC++より上、プログラムの行数ではHaskell, Perl, Rubyなどと肩を並べています(HaskellはMLの親戚みたいなものですが)。
また、言語としては簡単であるにもかかわらず、PerlやRubyと違ってコンパイル時にきちんとした「型チェック」が行われるので、ベンチマークだけでなく複雑なソフトウェアを開発するときも簡単&強力です。ちょっと誇張された極論ですが「MLの型チェックを通ったプログラムはバグがない」といわれるぐらいです。ICFPプログラミングコンテストという、使用言語や参加資格に制限のない国際プログラミングコンテストでは、CやHaskellを抜いてMLがもっとも多く優勝しています(コンテストの課題はレイトレーシングや対戦ゲームなどで、参加数は圧倒的にCやC++が上回っているにも関わらず)。
問題: 次の文は合っているか間違っているか、○×をつけてください。
1. MLでは実用のためのアプリケーションやライブラリがほとんど開発されていない。
2. MLはCやC++よりも遥かに遅い。
3. MLは学習や開発が難しく生産効率が低い。
解答: すべて×