MinCamlコンパイラをダウンロードしたら、まずMakefileを見てください。Makefileというのは、MinCaml自体のコンパイル方法を記述したファイルです。
MinCamlコンパイラのMakefileは、OCamlMakefileという便利なファイルを利用しています(下のほうのinclude
OCamlMakefileという行です)。SOURCES
= ...という行にMinCamlで使うファイルを書いておくだけで、「make
byte-code」というコマンドを実行すればバイトコード実行形式min-camlが生成されます。同様に、「make
native-code」でネイティブコード実行形式min-caml.optができます。また、「make
top」を実行すれば、MinCamlのモジュールが最初からロードされたOCamlトップレベル対話環境min-caml.topが生成されます。これはデバッグや実験に便利です。
MinCamlのMakefileには自動テストの機能もあります。ディレクトリtestの下に「プログラム名.ml」という形のMLプログラムをおき、TESTS
= ...という行にプログラム名を書いて、「make do_test」を実行してみてください。すると、MinCamlでコンパイルしたアセンブリ(プログラム名.s)の実行結果(プログラム名.res)と、OCamlで実行した結果(プログラム名.ans)とを自動比較し、差分を「プログラム名.cmp」に出力します。正常にコンパイル・実行されていれば、違いはないので空になるはずです。
アセンブリを実行するにはSPARC環境のコンパイラgccやアセンブラasが必要です。ただし、実行しないで生成するだけならば、SPARC環境ではなくてもOKです。